トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は『水分補給』についてです!
ゴルファーの皆さん、貴方の水分摂取量は足りていますか?
人間のカラダの60%は水分で構成されており、役割は多岐に渡ります。
例として、酸素や栄養素を体内で運ぶ、老廃物を排泄する、体温を調節する、そして体内で起こる様々な化学反応の場となります。ゴルファーといっても体型や活動量は異なりますから、必要な水分量にも個人差があります(例:筋肉量が多い場合、筋肉は脂肪よりも水分を多く含むため、より多くの水分が必要です。)。また、ヒトは活動に伴って汗をかきますから、多くのラウンドやトレーニングを実施する方ほど、より多くの水分量が必要です。
水分が不足すると?
水分不足は身体に様々な悪影響を及ぼします。スポーツに関しては、体重の2%の水分が不足すると、運動パフォーマンスが低下していきます。
では具体的に、ゴルフでは何が起きるでしょう。ゴルフと脱水に関する研究は少なく、研究の対象者も多いとは言えないのが現状です。
しかし、2012年にローハンディキャップゴルファーを対象とした、ゴルフにおけるアイアンのパフォーマンスと、軽度の脱水症状について調べた研究があります。ここでの軽度脱水とは、体重比で水分が1〜2%減るものを示します。
その結果、脱水の対象者は飛距離の低下や、目標物までの距離の誤判定が大きくなることが分かりました。距離の誤判定については、総距離2,588mに対して、
脱水状態の対象者の方が60mを超える誤差を示しました(※1)。正確性がより求められる競技者や選手の皆さんにとって、脱水状態でのゴルフパフォーマンス維持は難しいと言えます。
小まめな水分補給を!
水分は、小まめな摂取が重要です。一度に大量に摂っても身体で吸収することができないため、排泄されてしまいます。コップ1杯(150〜200mL)を目安に、ラウンド中も小まめな摂取を行いましょう。
ゴルファーにおすすめの水分摂取方法を2点ご紹介します!◯番ホールで必ず摂取するなど、摂取のタイミングを決める。そして、飲んだ量が見えるボトルを使用し、毎回適正量を摂取する。これらを参考に、それぞれの生活習慣に合った方法を見つけられると良いですね。
注意したいのは、水分の排泄を促す飲み物です。緑茶やコーヒーなどは良い点もありますが、利尿作用を持ちます。これはビールなどのアルコールも同様であり、飲み過ぎには注意が必要です。
糖尿病などの疾患をお持ちの方は、水分の量・質ともにさらに注意が必要です。医療機関での確認をお願いします。
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化します。 TGFでは、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください!
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!