トータルゴルフフィットネス トレーナーの江澤です。
今回の取り上げるスイングエラーは「 バックスイング編 」です。
いきなりですが、バックスイングとは何のためにあると皆さんは思いますか。
バックスイングとは、ショットを打つためのエネルギーを生み出すために行います。
バックスイングで身体を捻ることによって大きなエネルギーを生むための準備をしています。
最適なバックスイングができないと様々なエラーに繋がってしまうほど大切な動きです。
バックスイングの動きとしては、アドレスを構えてトップに辿り着くまでの動きの範囲です。
バックスイングの最初の部分、身体や腕もそこまで上がってなく、手だけが動いている部分のことを「 テイクアウェイ 」と言います。
そして、理想のテイクアウェイの動きのことを『 ワンピーステイクアウェイ 』と言います。
では、ワンピーステイクアウェイとはどのような動きのことをいうか皆さんはご存知ですか。
ワンピーステイクアウェイとは、アドレス時に作る腕とクラブのグリップを結ぶ三角形をキープしたままクラブヘッドが40cm〜60cm後ろに動く動きのことを言います。
バックスイングはこのテイクワンピースアウェイから始まり骨盤が回ると同時に腕が上がってくるこの一連の動作をバックスイングと言います。
このような最適なバックスイングをするためには、背骨や肩の関節の可動域、そして筋肉の柔軟性が必要です。
その他にも、体幹やお尻などの下半身の筋肉も必要になります。
良いバックスイング、効率的なバックスイングをする為には身体的な要因がかなり必要になります。
最適なバックスイングの方法についてはこちらの動画も併せてご覧ください
目次
- バックスイングのエラー
- フラットショルダープレーンとは
- エクササイズ紹介
3.1 エクササイズ1
3.2 エクササイズ2
3.3 エクササイズ3 - まとめ
バックスイングのエラー
それではバックスイングで起こるスイングエラーをご紹介します。
バックスイングで起こるスイングエラーは4つあります。
今回はその中でもフラットショルダープレーンというスイングエラーについて解説をしてきます。
フラットショルダープレーンとは、バックスイング時に肩が地面に対して水平に回るような動きのことを言います。
最適なバックスイングは、前傾した時の背骨の角度に対して肩が垂直に回ることです。
フラットショルダープレーンとは
フラットショルダープレーンでの回旋運動になっているかチェックしてみましょう。
- 肩のラインでクラブを横に持ちます。
- バックスイングをするように身体を捻ります
この時の左側のグリップエンド(レフティの場合右側のグリップエンド)に注目をしてください。
最適なバックスイングをしていると、グリップエンドが「 地面方向 」を指します。
ですが、フラットショルダープレーンの動きになっているとグリップエンドが「 前方 」を指してしまいます。
このように現在のバックスイングの身体の動きがどのようになっているか確認してみてください。
フラットショルダープレーンの動きに手の動きもつけて考えていきましょう。
肩が地面と水平に回ることによって手元の動きが極端にインサイドに引く動きになります。
極端にインサイドに引いてしまうとダウンスイングの際にスイングプレーンが乱れてしまう原因の1つにもなります。
フラットショルダープレーンで身体が動きインサイドにクラブを上げてきてしまうと、クラブを下ろすときにクラブが寝てしまい伸び上がりになるのでプレーンを少しだけ変えて下ろそうとします。
その結果、手でインパクトを補正するのでアーリーリリースにもなってしまいます。
これらがフラットショルダープレーンで起こる一連のスイングエラーになります。
それではこのフラットショルダープレーンを改善してワンピーステイクアウェイを手に入れるためのエクササイズを行っていきましょう。
エクササイズ紹介
ワンピーステイクアウェイの動きをする為には、下半身を止めたまま胸だけが回るような動きの「 上半身の分離能力 」が必要です。
上半身分離を可能にするある器具を使ってトレーニングをしていきましょう。
今回も分離を可能にするために、「 辻村棒 」を使用していきます。
辻村棒は練習器具として作られていますが、当クラブではトレーニング器具として大活躍をしています。
辻村棒を使っての分離トレーニングをご紹介します。
エクササイズ1
- ベンチに座り両膝を閉じて辻村棒を構えます
- 顔を正面に残し軸を一直線に保ったまま身体を左右に回します
・左右の膝が外れないように行います
この動きでの大きさは、左右とも40度〜45度くらいです。
身体の構造上、それ以上の可動域はほぼ出ませんので大きすぎる動きがある方は膝が離れていたり肩が突っ込んでいたりする可能性があるので注意してみてください。
この動きをしっかりとできていると負荷がなくても腹斜筋の活動を感じる事ができます。
エクササイズ2
- アドレス姿勢で両足を揃え辻村棒を構えます
- 肩を縦に回すように身体を左右に回します
・下半身の動きを止めたまま行います
エクササイズ3
- アドレス姿勢になり辻村棒を構えます
- 横からチューブを引っ張り辻村棒と合わせて持ちます
- チューブを引っ張りながら身体を回します
- 手元を動かす範囲は下半身の幅で動かします
・身体の軸がブレないように行います
ワンピーステイクアウェイをするために上記のトレーニングを行うことはとても大切ですが、もう1つ重要なポイントがあります。
それは『 ニュートラルアドレス 』を作ることです。
アドレスでニュートラルを作れていないと、コア・体幹の筋肉がうまく使えないのでワンピーステイクアウェイができません。
ニュートラルアドレスについては過去に解説をしていますので、見てみてください。
まとめ
今回はバックスイングについて解説をさせて頂きました。
さらにバックスイングの中でもワンピーステイクアウェイについての説明です。
ここがしっかりできるようによってスイングの初動が変わりスイング自体が変わってきます。
バックスイングに悩みがある方はぜひ参考にしていただければと思います。
トータルゴルフフィットネスでは、ゴルファーの願いを最短で叶えるために、トレーナーとコーチが連携してカラダのチェック・スイングのチェックを行います。
『カラダの問題点』『ゴルフスイングの問題点』を明確にし、効率的なゴルフスイングを身につけるための提案を行います。
ゴルフレッスンだけではなかなか修正が難しかったフィジカル面の課題もゴルフ専門のトレーナーがしっかりと見極めて改善へ導きます。