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スタッフコラム
「ゴルフボディを作る」

STAFF COLUMN

第605回 体重移動できない理由はココにある!

トータルゴルフフィットネス トレーナーの江澤です。

飛距離アップにおいて取り組むことは様々です。
筋力アップ、ヘッドスピードの向上、スイング改善、ミート率の向上、など皆様が取り組んでいることはこれよりたくさんあると思います。

今回は飛距離アップのための『 体重移動 』に焦点を当てて解説を行っていきます。
みなさんはゴルフスイングにおいて必要な体重移動をご存知ですか?
ゴルフにおいて体重移動はよく耳にしますが、多くの方が体重移動を勘違いしています。
それでは『 ゴルフスイングでの体重移動の勘違い 』を解決していきましょう。

体重移動の勘違いを詳しく理解したい人はこちらの動画から

体重移動とは

ゴルフ界で体重移動というワードはよく耳にしますね。
体重移動のことを英語にすると「ウェイトシフト」と言います。
実はゴルフスイング中には「ウェイトシフト」はあまり活用にしません。
ゴルフスイングでとても重要になってくるのが『 プレッシャーシフト 』と呼ばれるものです。
プレッシャーシフトとは、足圧の移動のことを言います。
「ウェイトシフト」と「プレッシャーシフト」の意味合いはとても似ていますが、実際の動きになると全く違うものになります。
それでは実際の動きも踏まえて説明をさせていただきます。

体重を移動させる「ウェイトシフト」と足圧を移動させる「プレッシャーシフト」の何がどう違うのかを説明させていただきます。
ここでは体重移動の見える化として『 プレッシャーシフトボード 』というグッズを使用していきます。

この道具は長方形の板の真ん中に棒があることによってシーソーのような動きができます。
これにより左右への体重の移動が可視化されます。
この左右への体重移動が「ウェイトシフト」で行われているのか「プレッシャーシフト」で行われているのかを気にしていきましょう。

「ウェイトシフト」をして体重を移動させた場合、身体の軸も左右に移動をする動きになります。

この動きをスイング中に行ってしまうと、スウェイやスライドなどといったエラースイングに繋がってしまいます。

このようにウェイトシフトでは、体重を身体の動きで行うため左右へのブレが大きく発生してしまいミスにつながります。

では、「プレッシャーシフト」とはどのようなものなのでしょうか。
先ほども簡単に説明したようにプレッシャーシフトとは足圧の移動のことを言います。
多くのプロゴルファーやスイング効率の良いプレイヤー達は実践しています。
バックスイング時に身体を右に回転させて右側に足圧(フットプレッシャー)がかかります。
決して右に体重を乗り移しているわけでなく、回転して右に踏むような状態です。

そして切り返しの時に左にフットプレッシャーを移動する。
これがプレッシャーシフトで1番大切な動きです。

運動の連鎖とはエネルギーの連鎖です。リレーをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。
第一走者が第二走者へ、そして第三走者、第四走者へとバトンをつなぎます。
ゴルフの運動の連鎖のバトンは、第一走者となる下半身が第二走者となるお腹にバトンを渡し第三層者となる胸・肩にバトンを渡し第四走者のクラブへとバトンを渡します。
このゴルフの運動連鎖がスムーズに行われることがスイングエラーを防ぐポイントにもなります。

ここで伝えたいのは第一走者の動きを、「ウェイトシフト」ではなく「プレッシャーシフト」で行うことです。
プレッシャーシフトはスクワットダウンと呼ばれる動きに似ています。
スクワットダウンとはグッと下に下がるように踏み込む動きです。
ゴルフでもこの動きを用いて左にプレッシャーシフトしてほしいのです。

ここで「 プレッシャーシフトボード 」を使用し実践的な練習を行いましょう。

プレッシャーシフトボード実践

それではプレッシャーシフトボードに乗り身体を動かしていきましょう。
プレッシャーシフトボードに乗り左右の体重比率が5:5もしくは6:4になるようにして左側に少し踏み込みます。

ここで決して身体が突っ込んで左に体重を乗せている状態は作らないでください。
ここからテイクバックをするように身体を右に回していきながらボードの右側が下がるように体重も右に乗せます。

ここではトップの位置を作るように行ってください。
さて、ここからが最重要ポイントの切り返しのフェーズです。
ここでは上半身から動いてほしくありません。
イメージとして、上半身は右を向いたままの状態を残しておきたいです。
上半身を右向きに残したままお尻を下げるようにしながら下半身をダウンスイング方向に回してフットプレッシャーを左に移動させます。

このフットプレッシャーの移動後、骨盤→お腹→胸→手元と左に回転を続けます。
この流れが効率的なスイングと呼ばれる骨盤リードの動きが完成した、身体の動かし方の順序です。

この動きができることによってクラブにためができラグを生み出すことができます。
トッププレイヤーの多くはこの下半身リードの動きもできている他、トップのタイミングでは既に左側へフットプレッシャーを実現しています。
これができることによってXファクターが大きく発生し力を生む根源になっています。
体幹をしてみると、どの時も上半身・下半身が止まることなく動き続けているような感覚になるかもしれません。

それではさらに道具を使いプレッシャーシフトのスムーズな動きを作り出していきましょう。
重りを使用しながらプレッシャーシフトボードに乗ります。

両手で持ったおもりを左右に振りながら足のフットプレッシャー左右へ移動させていきましょう。

これを実践してみると、フットプレッシャーの意識はなくても自然とプレッシャーシフトが実現されていると思います。
道具なしの状態でプレッシャーシフトのイメージが掴めない方はこの練習方法を行うと効果抜群です。
慣れてきたらこの動きにヒールアップの動きを追加して動きに加速をつけていきましょう。

最終段階はこのプレッシャーシフトボードに乗ったままスイングをしてボールを打ちましょう。
フットプレッシャーを意識してスイングをしてみてください。

ボードの上でボールに当たるようになったらボードから降りたスイングも実践し即時効果を味わってみてください。

まとめ

今回は体重移動の理解をしていただくために『プレッシャーシフトボード』という道具を用いて説明をさせていただきました。
多くの方がウェイトシフトでの動きになってしまっていますが、理想の動きはプレッシャーシフトです。
足圧などの動きは道具を使用しなければ可視化することができません。
このような道具を使用して動きの違いを実感し正しい運動を身につけていきましょう

理想のスイング作りをするために!

トータルゴルフフィットネスでは、ゴルファーの願いを最短で叶えるために、トレーナーとコーチが連携してカラダのチェック・スイングのチェックを行います。
『カラダの問題点』『ゴルフスイングの問題点』を明確にし、効率的なゴルフスイングを身につけるための提案を行います。
ゴルフレッスンだけではなかなか修正が難しかったフィジカル面の課題もゴルフ専門のトレーナーがしっかりと見極めて改善へ導きます。

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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江澤 彬

スポーツの世界で様々な競技、チームでトレーナーとして関わり、甲子園出場校のトレーナーや女子プロゴルフツアー帯同トレーナーとして賞金女王のサポートなど行う。またパーソナルトレーナーとして多くの会社経営者、著名人、アーティスト、アスリートのサポートをしている。トータルゴルフフィットネスではテクニカルマネージャーとして「より長く、より上手く」をコンセプトにゴルファーの健康とパフォーマンスに貢献するサービスの提供と、選手育成担当として世界に通用する自己管理能力の高いアスリートゴルファー育成に尽力している。

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