トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は5大栄養素の4つ目『ビタミン』について、「ビタミンとは何か」「なぜ必要なのか」解説致します!
ビタミンは必要?
ビタミンと聞いて、皆様はどの様なイメージがありますか。
ビタミンは単一の栄養素を指す言葉では無く、様々な栄養素の総称を指します。
ビタミンA、ビタミンCなどは皆様も耳にすることが多いのではないでしょうか。
ビタミンは糖質や脂質、たんぱく質と異なり、身体にとって直接的なエネルギー源となるわけではありません。栄養素の中で、後回しにされてしまうことが多い栄養素と言えます。
しかし、体内におけるエネルギー産生を円滑に進める上で、ビタミンは欠かすことができません。スキルのある運転手、そしてスピードを出すことのできる高級な車(車体)があっても、点検をしてオイルがさされていなければ、スムーズな運転はできません。このオイルの役割を果たすのが『ビタミン』というわけです。
ビタミンの役割を一言で表すと?
エネルギーを産生する栄養素(糖質やたんぱく質など)の働きを助けます!
ビタミンの分類とは?
ビタミンは水溶性と脂溶性の2種類に分類することができます。
様々なビタミンが存在する中で、特に『ビタミンACE』と呼ばれる3種類のビタミンから解説させていただきます。
『ビタミンACE』は身体の掃除屋と呼ばれ、主に免疫力のUPや抗酸化作用をもちます。紫外線を多く浴び、一年を通してシーズンの長いゴルファーが健康を維持する上で、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは特に欠かすことができません。
今回はこの3つの栄養素について、簡単に解説します。
ビタミンAとは?
「目や皮膚の粘膜を健康に保つ」
・過剰:肝機能障害、吐き気、めまい
・不足:視力の低下、皮膚の乾燥
これらのリスクが上昇すると考えられます。
ビタミンCとは?
「肌の健康や免疫力の強化」
・過剰:下痢、吐き気、腹痛
・不足:歯肉炎、食欲不振、倦怠感
これらのリスクが上昇すると考えられます。
ビタミンEとは?
「強い抗酸化作用をもち、血管の健康に関わる」
・過剰:肝障害
・不足:溶血性貧血、神経障害、眼の障害
これらのリスクが上昇すると考えられます。
ビタミンが過剰になると?
ビタミンの過剰によるデメリットは、それぞれのビタミンにより異なります。
特に脂溶性ビタミンは体内で吸収されやすく、また身体から排泄しづらい特徴を持つため、摂りすぎは健康被害を及ぼす可能性が高まります。
ビタミンが不足すると?
ビタミンが不足することによるデメリットも、過剰な場合と同様に様々なものが挙げられます。
特に水溶性ビタミンは体液に溶けるため、尿などから体外へ排泄されます。体内に多くの量を蓄積し、また保管することが難しい為、定期的な摂取が必要です。また調理方法による損失が大きいことも、不足になりやすい原因と言えます。
ビタミンの適切な摂取量とは?
日本人の食事摂取基準2020では、各種ビタミンの推奨量や目標量、耐用上限量が示されています。それぞれの性別や年齢、運動量によって適切な値は異なる為、『日本人の食事摂取基準』と検索していただくと、最新の情報を得ることができます。
ゴルファーとビタミンの関係とは?
ゴルファーの皆様にとって、ビタミンはなぜ必要となるのでしょうか。
ビタミンCを例にとります。ビタミンCは『食べる紫外線対策』と言われます。
多くの紫外線を受けるゴルファーにとって、肌を守るために日焼け止めを塗る方は多いかと思います。一方、身体の中から紫外線によるダメージを軽減するためには、ビタミンCが活躍します。
ゴルフパフォーマンスを最大限発揮するため、また老化を防ぎ健康に生活する上でビタミンCが体内で役に立ちます。
それぞれのビタミンにおける目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正な値は変化しますので、管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量を提案させていただきます。是非館内でお声掛けください!