トータルゴルフフィットネス、トレーナーの江澤です。
今回はトータルゴルフフィットネスの会員様にご協力を頂いて実際のトレーニング風景を撮影させて頂きました。
ご協力頂いたメンバー様の黒崎様の情報はこちらです。
黒崎様は当クラブに通い初めて2年になる会員様です。
当クラブへ週に2回、トレーニングとレッスンを受けに来ていただいている理想的な利用をしていただいているお客様です。
黒崎様の現在の悩みは
『 下半身主導のハンドファーストでいい音のアイアンを打てるようになる 』
ということです。
レッスンでも当クラブのコーチと共に現状の課題の取り組みをしております。
今回の動画では悩みでもある下半身主導のハンドファーストを作れる身体の機能を上げていく取り組みを実施していきたいと思います。
トータルゴルフフィットネスのトレーニング風景はこちらからご覧になれます。
目次
黒崎様の現状
黒崎様のゴルフスイングの理想は先程も記述したように
『 下半身主導のハンドファーストでいい音のアイアンを打てるようになる 』
ということです。
トータルゴルフフィットネスへ通われる前は
『割と綺麗なスイングをしていたけれども、状態だけでスイングをしていてすくい打ちをしているような全くターフを取らないスイングをしていたゴルフ場に優しいゴルフスイングだった』
と黒崎さんは話されています。
このスイングからハンドファーストかつ下半身主導の動きで、さらに飛距離と方向性を兼ね備えたいい音のするアイアンへの取り組みを当クラブで行なっています。
江澤トレーナーによる分析
黒崎様の情報を聞いたところ、レッスンでのスキルアプローチ以外でトレーニングでの身体的アプローチをすることにより理想の動きへ貢献できる部分はあります。
体重移動や骨盤から動き出すような下半身主導の動きが上手くできなかったりすることはアマチュアゴルファーの方ではすごく多い悩みです。
これらの原因は上半身から動いてしまう、上半身支配のスイングになっている事が原因にあります。
上半身から動いてしまう能力しか身体に備わっていない場合、スイングの練習をたくさんしても下半身主導の動きを作ることはとても難しいです。
まずはゴルフスイングというとても大きな負荷を無くした状態で下半身主導の動きを出来る状態にすることが身体の機能を上げる上で大切になり、トレーニングがゴルフの結果に結びつく状態を作り出すことが出来ます。
ではなぜ黒崎様の身体で下半身主導の動きができないのか分析をしていきましょう。
ゴルフボディチェック
下半身主導の動きを作るためには、骨盤をコントロールして動かす能力が必要です。
これができていない場合、身体を動かすための技術不足なのか身体的な制限でうまく動けていないかを判断していきましょう。
チェック1 ペルビックティルト
- アドレス姿勢になり手を胸の前で組みます
- 骨盤の前傾(お尻を持ち上げて身体を反らす動き)と後傾(お尻を下げて身体を丸める)動きを交互に繰り返します
このチェック項目で見るべきポイントはこちらです。
- 骨盤の動きと一緒に上半身が起き上がっていないか
- 骨盤の動きと一緒に膝が前後に動いていないか
- 骨盤の動きを作ることが出来ているか
こちらの項目が全て達成できていればこの項目は合格となります。
どれか一つでも当てはまっていた場合骨盤の前後の動き制限がある状態です。
続いてのチェック項目です。
チェック2 ペルビックローテーション
- アドレス姿勢になり手を胸の前で組みます
- 骨盤を左右に回します
このチェック項目で見るべきポイントはこちらです。
- 骨盤の動きと一緒に上半身が回ってしまっていないか
- 左右の膝の前後の動きになってしまっていないか
- 骨盤の回旋の動きではなく横の動きになってしまっていないか
- 骨盤の動きの量が少なくなっていないか
こちらの項目が全て達成できていればこの項目も合格となります。
どれか一つでも当てはまっていた場合こちらのチェック項目も不合格となり、骨盤の回旋制限がある状態です。
それでは黒崎様のチェック項目がどのような動きになっているか確認していきましょう。
黒崎様の「チェック1 ペルビックティルト」では
少し上半身の起き上がりと共に骨盤の前傾と後傾が繰り返されるような動きになってしまっています。
上半身への意識が強くなっていたり、力が入りすぎているとこのような動きになる傾向があります。
続いては、「チェック2 ペルビックローテーション」を行なっていきます。
こちらの動きのチェックではお尻が横にフリフリするような動きで骨盤を回してしまっています。
このように黒崎様の身体をチェックしたところ、やはり骨盤の動かし方の制限がある状態でした。
下半身主導の動きを作っていく場合、左に体重を乗せた後に骨盤を左に回していくという動きが必要です。
骨盤の回旋の動きを行う際に横移動の動きが加わってしまうと体重移動がスムーズに行われません。
その結果、手打ちになったり下半身リードの動きが達成できないという現状を作り出してしまいます。
この動きを修正するためには腹筋群を使い身体の動きを作っていく事がとても重要です。
これらのチェック項目を実施している際に腹筋を使うことはもちろん、スイングの際にも腹筋が使えるようになることが最重要ポイントです。
身体を使ったスイングや体幹を使ったスイング、大きな筋肉を使ったスイングなどの表現をよくお聞きすると思います。
これらは要するに腹筋を使ったスイングということです。
それではここから”体幹”を使ったスイングを”体感”してもらえるトレーニングを行いましょう。
エクササイズ紹介
パロフプレス
- アドレス姿勢になり胸の前でチューブを持ちます
- 横から引っ張られるのに抵抗をしながら手をまっすぐ前に伸ばします
- 反対側も同様に行います
・手を伸ばす際に身体の正面から外れないように行います
・エクササイズ中に腰が反らないように行います
このエクササイズでは引っ張られる力に対して、姿勢を維持することで自然とお腹に力が入ります。
アドレス チューブローテーション(分離)
- アドレス姿勢をとり両手を合わせ胸の前に伸ばします
- チューブを両手で握り、テイクバック方向に身体を45°捻ります
・動作中に両肘が曲がらないように行います
・下半身が上半身と共に回らないように行います
このエクササイズではテイクバックの初動の動きに負荷をかけ腹筋を刺激していきます。
初動で腹筋を使うことによって、手でクラブを上げる動きを減らす事ができます。
アドレス チューブローテーション
- アドレス姿勢をとり両手を合わせ胸の前に伸ばします
- チューブを両手で握りテイクバック方向に身体を90°捻ります
・動作中に両肘が曲がらないように行います
・上半身だけでなく下半身も同じ方向に回します
このエクササイズでは実際のスイングでもお腹を使って回せるように動く幅を大きくしていきます。 実際のスイングにより近づけることで、身体を使ったスイングの理想の形を作る事に繋がります。
ダウンスイングローテーション
- アドレス姿勢をとりバックスイングをした状態でチューブを握ります
- 骨盤・下半身を捻ります
・腕でチューブを引っ張らないように行います
・下半身と上半身の捻転差を作るように行います
このエクササイズでは、キネマティックシークエンス(効率的な運動順序)を整えるために行います。
理想的なキネマティックシークエンスは、下半身→骨盤→胴体→腕→クラブの順番で動く事です。
この順番でスイングをすることが最も効率的な動き方です。
理想の動きに負荷をかけ運動をすることで、お腹や足を使う感覚もわかりやすくなると思います。
しっかりとこの動きが出来ていれば捻転差(Xファクター)がしっかり作る事ができます。
メディシンボールスロー
- アドレス姿勢でボールを身体の前で持ちます
- 左右に小さく振り子の動きをしてからボールを投げます
・手だけで投げずにお腹をしっかりと捻ってボールを投げるように行う
・ボールを投げる際に身体が起き上がらないように行う
このエクササイズでは序盤に行ったエクササイズの重要なポイントを踏まえて行うようにしてください。
速いボールを投げることより、重く力のあるボールを投げることがこのエクササイズでは重要なポイントになります。
手先でボールを投げてしまうと、全身で生まれた力がボールに伝わらずに軽い投げになってしまうので、身体を使ってボールを投げる事により重いボールを投げることを可能にします。
まとめ
今回は当クラブの会員様である黒崎様にご協力いただきトレーニングの風景に密着させて頂きました。
トレーニング後に実際にスイングをしていただいたところ、ボールへいつもよりエネルギーが伝わっていい音が出ていると言っていただけました。
このように理想の身体の動きを道具などを用いて実際に”体感”するということが身体の気づきになり運動の定着化に繋がりますので、スイング改造での伸び悩みを感じている方はフィジカルにも目を向けて取り組みをしてみてください。
当クラブもフィジカルでのスイング改善の内容のコラムを様々アップしていますので気になる内容がありましたらご覧ください
スイングの動きを最短で理想に近づけるために!
トータルゴルフフィットネスでは、ゴルファーの願いを最短で叶えるために、トレーナーとコーチが連携してカラダのチェック・スイングのチェックを行います。
『カラダの問題点』『ゴルフスイングの問題点』を明確にし、効率的なゴルフスイングを身につけるための提案を行います。
ゴルフレッスンだけではなかなか修正が難しかったフィジカル面の課題もゴルフ専門のトレーナーがしっかりと見極めて改善へ導きます。