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スタッフコラム
「ゴルフボディを作る」

STAFF COLUMN

第538回 規格外のヘッドスピードを生むためにフィジカルを鍛える!

トータルゴルフフィットネス トレーナーの池田です。

小宮トレーナーのヘッドスピードを60m/sに上げる取り組みとして今回は私がトレーニングをサポートしていきたいと思います。
前回、江澤トレーナーのトレーニングではパワーのトレーニングやスキルを上げるトレーニングをメインで行なっていましたので今回はフィジカル、筋力を上げるトレーニングを行なっていきたいと思います。

速いヘッドスピードを生むにあたって、そもそも高い筋力がなければ力強い筋力を発揮することが出来ません。
筋力を上げて高い出力を出せる身体を作っていきましょう。

ヘッドスピードを上げるためのトレーニングはこちらをご覧ください。

トレーニング紹介

最初に行うフィジカルトレーニングは『 ベンチプレス 』です。

ベンチプレス

ゴルファーにベンチプレスは必要ないや上半身のトレーニングは必要ないと言われますが、実はそんなことはありません。
下半身で生まれたパワーをしっかりとクラブに伝えるために上半身の筋力はとても重要になりますのでしっかりと上半身も鍛えていきましょう。

まずはカタチ作りのために20kgの重さで10回行います。
ウォーミングアップを終えたら重さを60kgでセットします。
メインセットは筋出力のトレーニングを行うため5回でセット数を多めの10セット行います。

今回のベンチプレスでは大胸筋を鍛えるためのベンチプレスを行うのではなく、プッシュを鍛えるためにベンチプレスを鍛える事を目的として行なっていきます。
この種目では
・腰を反りすぎて背中のアーチを大きくしすぎること
・胸をタップする際に大きなバウンドをしてしまうこと
に注意をして行なってください。

続いて行うトレーニングは『 ベントオーバーロウ 』です。

ベントオーバーロウ

先程プッシュを鍛えるためにベンチプレスを行ったので、続いてはローイングの動きであるこの種目を行います。
ベントオーバーロウでもウォーミングアップとして20kgで10回動いていきます。
メインセットでは40kgで10回10セット行なってしっかり負荷をかけていきましょう。

この種目では
・肩のすくみ
・反動を使い重さを持ち上げてしまう
ことに注意をして行なってください。

続いて行うトレーニングは『 デッドリフト 』です。

デッドリフト

デッドリフトでは爆発的な下半身の筋力を上げるために行なっていきます。
今回行うデッドリフトではヘックスバーを使用して行なっていきます。
ヘックスバーがない環境でしたら、ストレートバー(オリンピックバー)で行なってもらって構いません。
まずはウォーミングアップで20kgを10回行なっていきましょう。
上体が倒れすぎないようにしっかりと股関節を動かしながら行います。
少し重さを上げて60kgで10回行います。小宮トレーナーの場合これがメインセットではないのでアップの一部の重さです。
デッドリフトを行うときにお腹部分にベルトを巻く人は多くいると思います。
これは外的に腹圧を高めて腰椎の安定を出すことを目的として行なっています。
今回はベルトを使用せずしっかりと自分の力で体幹を固めることをしていきたいのでベルトはなしで行います。
それではメインセットに移ります。
重さは100kgで5回10セット行います。

この種目では
・腰の反りすぎ
・膝が内側に入ってしまう
ことに注意をして行なってください。

最後に行うのは『 スーパースピード 』です。

スーパースピードトレーニング

スーパースピードゴルフという練習器具を用いてこのトレーニングを行います。
スーパースピードゴルフとは、オーバースピードトレーニング原理というものに用いて作られたヘッドスピード向上をする為の道具です。
この道具を使用することによって自身の持っているスピードのリミッターを解除しより速いヘッドスピードを生み出すという物です。
今回はステップ打ちでスイングスピードのリミッターを解除していきたいと思います。
道具としては、黄・緑・青・赤の順に重さが重くなります。
女性は黄から3本、男性は緑から3本を使用します。

それではそれぞれの色で3回ずつ全力スイングを行なっていきましょう。
まずは緑クラブでのスイングです。

3回中1番速かったのは62.3m/sです。
続いては青でスイングを行います。
重さを上げた際は2~3m/sくらい落ちることを想定して行ないます。

青クラブでの最速は61.4m/sでした。
落ち幅が少なくしっかりと全力で力を出していることがわかります。
最後は一番重い赤クラブで行います。

赤クラブでの最速は56.5m/sです。
連続スイングの疲れもあるのかヘッドスピードがかなり落ちてしまいました。
実際に行う際は少し休憩を挟みながら行なってください。
息を整える程度のレストであれば問題ありません。

最後は最初の色のクラブの戻りフルスイングを行います。
ここで最初よりも速く振れるようにするというのがオーバースピードトレーニング原理になりますので力を抜かずにフルスイングをしていきましょう。

最後のトレーニングでは63.9m/sと最初よりも速いスピードを記録しました。
このようにリミッターを解除し身体を速いスピードにならし、実際のスイングスピードも上げていくことがこのトレーニングの最大の目的です。

まとめ

早いスイングをするためにはそれなりのフィジカルが絶対的に必要になってきます。
それと共に、強く反力を得ることができるか、体重をしっかりと左に移せるか、お腹を使って強く触れますかなど必要な要素は多いです。
スキル的な部分でも、ミート率やクラブの使い方もとても大事ですが、まずは速く振るMAX値を上げていくというのがヘッドスピードを上げる為の鍵になってきます。
フィジカルの要素もしっかりと高めながら、練習場などに行った際にはドライバーの技術関係なく、2~3球は力強くフルマックスのスイングをする練習もぜひ取り入れてみてください。

最短でヘッドスピードを上げるために

トータルゴルフフィットネスでは、ゴルファーの願いを最短で叶えるために、トレーナーとコーチが連携してカラダのチェック・スイングのチェックを行います。
『カラダの問題点』『ゴルフスイングの問題点』を明確にし、効率的なゴルフスイングを身につけるための提案を行います。
ゴルフレッスンだけではなかなか修正が難しかったフィジカル面の課題もゴルフ専門のトレーナーがしっかりと見極めて改善へ導きます。

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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池田 裕介

東京スポーツ・レクリエーション専門学校卒業。米国のアスレティックトレーナーやストレングスコーチの必須資格とも言われている NASM-PES や MBSC-CFSC を取得。その後、都内フィットネスジムでは店舗管理や新店開発などトレーナー以外のマネジメント業務も行う。現在、トータルゴルフフィットネスでは「セルフマネジメント能力のある選手づくり」をテーマにジュニアゴルファーからプロゴルファーからまで幅広く指導している。

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