トータルゴルフフィットネス ゴルフコーチの中嶋です。
皆さんは『スタイミーショット』というワードを聞いたことはありますか?
スタイミーショットとは障害となっている木々の間を抜けるようにボールを打つ事を言います!
ラウンド中に一回は遭遇してしまうこのトラブルショット、ただフェアウェイに出すこともとても重要ですがその意識を変えてみませんか?
状況に合わせたクラブ選択や打ち方を変えるだけで無駄な一打にならずに済むことができるかもしれません!
実際に遭遇したショットを2つご紹介しながら、どんな選択肢を取るのが良いかをご紹介させて頂きます。
動画内でスイングの映像もありますので記事と一緒に是非ご覧下さい!
1つ目にご紹介させて頂くのがこのような状況です。
ロングホールのセカンドショットで、右側の目の前に木がある状況で、グリーンも右の奥にあります。
皆さんならどのようにこのシーンを打開しますか?
安全に行こうとして刻みすぎている方が多い、とラウンドレッスンなどを通じて感じています。
この状況では、左に打ってしまうのが一番最悪な状況です。なので、右に曲がる低い球を打つ事が出来れば、フェアウェイに出すだけではなくグリーンに近づける有効な一打になる事ができます。
この状況で選択しなければいけないのが、使用するクラブはロフトが立っているクラブです。
私はこの状況で3Wを使用しています。
- ① ライの状況を考えた上で。
- ② 長いクラブは横から払う設計になっています。それをあえて上からぶつける軌道にする事でボールが右に滑りスライスしやすくなる。
特に②の理由を考えた上で、通常通りの3Wのスイングはしません。
ぶつけて終わるような打ち方をしました。
この結果フェアウェイをキープしながら230Y飛ばす事が出来ました。
この選択だけでも相当グリーンに近づける事ができる上、ロングのセカンドショットであればバーディチャンスにつけられるチャンスが広がってきます。
安全にいき刻んでしまうと、バーディよりも頑張ってパーを取るようなゴルフになってしまうので、このようなクラブ選択や打ち方選択が重要になります。
2つ目にご紹介する状況はこのようなシーンです。
グリーンは左側に位置していて残り200Y、左側に木がありつま先さがりという状況でのショットです。
つま先下りで大きなフックボールを打たないといけない厳しい状況の一打です。
この状況では綺麗なスイングを求めるのではなく、インサイドから下ろしとにかくフェースを返すという意識をしなければいけません。
距離だけで見れば4Iを選択しますがフックにかける事が出来ないため7Iを選択しました。
7Iでフェースを立てて右を向いてフェースを返す選択をした結果、グリーンのすぐ手前までつける事が出来ました。
このような状況では、『グリーンの近くまで行ったらいいな』という意識で、絶対に左に曲げられるクラブを選択する事が必須条件になります。
打ち方に関しては、フェアウェイを広く使うために、グリーンより遥か右に向いて引っ掛ける打ち方が必要です。
中途半端にグリーンの方向を見たり、グリーン方向に振ろうとすると気に当たってしまう恐れがあります。
皆様もこのようなトラブルショットに直面することは多々あると思います。
その際に安全のため刻んで一打を無駄にしていませんでしたか?
よりスコアを良くするためには、トラブルショットのシーンでも確実にグリーンに近づける技を持っていれば無駄になる一打はなくなります!
トラブルにならない場所を打ち進めていくことがベストですが、ミスをどうやってカバーしていくのかがゴルフではとても大事なスキルです。
その際に、このようなショットができることによって今まで刻んだ一打を無くす事が可能になるかもしれません!
なので是非、練習の合間にこのようなトラブルショットの練習を取り入れて頂きたいです。
綺麗なスイングで綺麗な球を打つ練習も大事ですが、球にぶつけるショットや意図的に右や左に曲げるショットの練習をしておく事が試合などでも役立つ事が必ずありますので、遊び心を持って練習してみてください!