オンライン講座
第420回 フォロースルーで肘が引けてしまう方にはやってほしい! 右サイド編
トータルゴルフフィットネス、トレーナーの捧花奈です。
今回は『フォロースルーで肘が引けてしまう方』へ予防するために「右サイド」の身体の動きにフォーカスしてお話していきます。
フォロースルーで肘が引けてしまう方は引けていることにも気が付いていない方が多いそうです。
肘が引けるとは、インパクト後に左肘が曲がってしまうこと、左側にクラブを引っ張っていくことです。
私もダフって手首の痛みを感じ、怖がって肘を引いたスイングをしていました。
詳しくは是非動画でご覧ください!!
右サイド編フォロースルーで肘が引けてしまう方へ
肘が引ける原因・理由は様々ありますが、その中でも2つお話していきます。
今回はそのうちの1つ目の原因である「アウトサイドからクラブが来る」アウトサイドイン軌道になることです。

アウトサイドからクラブが来ることにより、上から地面へクラブヘッドが鋭角に入ります。
これをスイープとも言います。
スイープでボールにあたらなければ地面に叩きつける動きになります。
例えば手前をダフってクラブヘッドの跳ね返りが起き、肘が曲がってしまう
このダフリが怖くなり左肘を引いてボールに当てに行こうとする。

このダフリは手首、肘への衝撃が非常に強く、怪我の原因にもなります。
スイープと反対な動きをするのがシャローイングです。
シャローイングはインサイドからクラブが入ることによりヘッドが地面に鈍角に入ります。

身体の部分でどこが必要になるのか。
スティープになることもダフることも、身体の柔軟性や筋力で直すよりも
正直ゴルフクラブの運動をを理解し、スイングの仕方を学ぶとほとんど改善すると思います。
ただ、自分自身も経験したスイングの悩みでもありますし、
トレーナーとして言えることとするならば大きく分けて2つあります。
右打ちならば、右サイド編と左サイド編でお伝えしたいと思います。
今回は右サイドについてです。
右サイドをカラダから改善するためには肩甲骨と背骨の動きが大切になっていきます。

肩の外旋が必要ですとよく耳にするかと思いますが、 まず、外旋とは肩を外側に捻ることを言います。

ゴルフでは普通に立った姿勢での外旋ではなく、アドレスの姿勢いわゆる前傾をした状態で行われるので
重力の問題により、肩甲骨をより安定させ肩を動かなければいけません。
直立で肩の外旋ができても、前傾姿勢になると全く動かないゴルファーが多いです。
これは、直立姿勢で外旋ができているつもりでも腰がそって外旋できている風になっている方か、肩甲骨は沢山動けばいいというわけではなく、動きすぎにより肩甲骨が安定せず外旋できないこともあります。
ここが出来ると技術の面でシャローに持っていくことが少し楽になりますので、
肩の外旋の動き作りをご紹介致します。
肩甲骨の動き
- クラブの両端を持ち、ばんざいをします。
- 頭から足先までまっすぐに保ったままクラブを頭の後ろを通し、肩のラインまでもっていきます。
ポイント:クラブを下げと時に肩が上がったり、首が前に出ないようにして行いましょう。

立位で出来たらアドレス姿勢で行います。
手首や腰が反らないように行ってください。

次に背骨です
シャローにするためには背泳をしましょうと言ったりしますが、
腕や肩甲骨だけの意識している方が多いかと思います。
しかし実際の背泳ぎでも、腕や肩だけで進んではいません。
より遠くの水をかくためには背骨の動きも必要になっていきます。
ゴルフも同じで背骨の動きが必要です。
それが側屈という動きになります。
側屈とは身体を横に倒すときに背骨がCの字に曲がることです。

ゴルフのスイングはボールが下にあり、下に出力するため この側屈と回旋が必要となります。

- アドレスの姿勢で両手を揃えます。
- 左手は地面の方向へ、右手は親指が天井を向くように胸を広げていきます。
片方が押す動作、もう片方が引く動作を行うことで回旋の動きが出てきます。
ポイント:胸から回すイメージで行ってください。

いかがだったでしょうか、より詳しく見たい方は是非の動画を見ていただければと思います。
そしてもう一つ、左サイド編です 今回はシャローイングを意識されている方は右サイドの動きについてなんとなく知っている方が 多かったかもしれませんが、左サイドに関して意外と認識の違いや使い方を勘違いしていて肘が引けてしまっている方が多いかと思いますので是非見てみてください!
知識と技術だけでなく、身体の仕組みを知り、動かせるようになると すんなりやりたいスイングに近づくヒントになったりするので より上達への近道になっていただけたら幸いです。
トータルゴルフフィットネス専属パーソナルトレーナー。ジュニアゴルファーからプロゴルファーへ、幅広くトレーニングを指導中。身体の改善をメインに「自分で自分のカラダを管理する」ことをモットーにサポートしている。自身の身体への興味と身体を動かすことの楽しさ・大切さを伝えられるトレーナーを目指している。
捧 花奈の関連コラム
- SFMAを利用したゴルフボディチェック 〜頸椎編〜
- SFMAを利用したゴルフボディチェック 〜肩編〜
- SFMAを利用したゴルフボディチェック 〜脊柱編 その1〜
- SFMAを利用したゴルフボディチェック 〜脊柱編 その2〜
- SFMAを利用したゴルフボディチェック 〜脊柱編 その3〜
- ゴルフの夏対策 〜紫外線対策編〜
- ゴルフの夏対策 〜虫刺され対策編〜
- ゴルフの夏対策 〜こむら返り(攣り)対策編〜
- ゴルフの夏対策 〜脱水対策その1〜
- ゴルフの夏対策 〜脱水対策その2〜
- ストレッチポールエクササイズ〜肩甲骨編〜
- 胸郭ストレッチの解説とやり方
- ストレッチポールエクササイズ〜骨盤編〜
- ストレッチポールエクササイズ〜股関節編〜
- ストレッチポールエクササイズ〜コア編〜
- ゴルフ前・ゴルフトレーニング前のストレッチ1
- ゴルフ前・ゴルフトレーニング前のストレッチ2
- ゴルフ前・ゴルフトレーニング前のストレッチ3
- ゴルフ前・ゴルフトレーニング前のストレッチ4
- ゴルフ前・ゴルフトレーニング前のストレッチ5
- 50代日比野さんがゴルフの身体づくりにチャレンジ 意気込み編
- 日比野さんが腰痛改善、カッコイイプレーを目指して身体づくりにチャレンジ
- 『おうちでTGF』〜ストークターン〜
- 姿勢をよくするストレッチ&お腹のエクササイズ
- スイングに必要な柔軟性と筋力を強化!二の腕引き締めエクササイズ
- ゴルフの捻りは胸郭で決まる!
- フォロースルーで肘が引けてしまう方にはやってほしい! 右サイド編
- フォロースルーで肘が引けてしまう方にはやってほしい! 左サイド編
捧 花奈のパーソナルトレーニングをご希望の方は03-3354-1551まで。
#スイングづくり
- 肘から先の運動(1) 〜ドアノブを回す運動と背中からのパンチ/プッシュ動作〜
- 肘から先の運動(2) 〜肘から先の分離円運動〜
- 身体の繋がりと引っ張り合い
- 押手側の肩甲骨/脇の動きと軸取り
- ゴルフスイングの振り子運動 〜1番の核となるところ〜
- ゴルフの本質(1) 肘から先のリリース感覚、リード感、良い手打ち
- ゴルフの本質(2) ずっと脇を開けっぱなしスイングドリル
- ゴルフの本質(3) ポジションを取ってズラす 〜ラグを作る〜
- ひじ下リリース理論とは??
- 肘から先の感覚(運動) 〜ゴルフ上達の最優先事項〜
- 捻転動作の基本
- ゴルフスイングの回転運動の基本
- スライスを改善するゴルフボディの作り方~上半身編~
- スライスを改善するゴルフボディの作り方~股関節編~
- 力みをなくしてスライスを改善!ゴルフボディの作り方
- ゴルフスイングの勘違い~起き上がり~
- ゴルフスイングの勘違い~起き上がりと体重移動~
- フォロースルーで肘が引けてしまう方にはやってほしい! 右サイド編
- フォロースルーで肘が引けてしまう方にはやってほしい! 左サイド編