ゴルフトレーナーの谷崎美樹です。
地面反力を利用するためのトレーニングをご紹介しております。
前回は足で地面をしっかり押し返す感覚をイメージするためのベーシックエクササイズでした。 今回は、それをもっとスイングの素早い動きの中で利用できるようにするためのトレーニングです。
数か月前のコラム(ゴルフスイングの勘違い 〜 体重移動 〜)でも書きましたが、
バックスイングでもダウンスイングでもスウェイやスライドをすることなく、しっかりスクワットなどでは地面を真下に押す感覚を掴めるようになりますが、実際のゴルフスイングでは真下(地面に対して垂直)に押すことはほぼありません。
感覚的には少し斜めに押すことになります。そのためのエクササイズを3つご紹介いたします。
エクササイズ 1
まず1つ目のエクササイズは、
トップとダウンスイング(特にインパクト直後)のポジションを取って、そのまま誰かに押してもらう、あるいはチューブなどで抵抗をかけます。
その姿勢で動かないように地面をしっかり押し返しましょう。
右からバンドで引っ張られながらバックスイング
左からバンドで引っ張られながらインパクト
エクササイズ 2
2つ目はアドレスの姿勢から、先ほどのポジションへ移行します。
軸がぶれないように、足でしっかり踏ん張りながら行います。
右からバンドで引っ張られながらアドレス、そのままバックスイング、アドレスに戻すを繰り返します。
左からバンドで引っ張られながらアドレス、そのままインパクト、アドレスに戻すを繰り返します。
エクササイズ 3
3つ目は、1と2の足の感覚を素早い動きの中でも感じられるように、少し高さのあるところから片足だけ着地して地面を素早く蹴って元の位置に戻ります。
クラブヘッドが早く走るためには、素早い動きの中でも支点となる足をしっかりと固定することが重要です。
今日ご紹介したものは筋力をアップするものではなく、身体に感覚を覚えこませるトレーニングです。いくら筋力があってもそれをうまく使えないと意味がありません。
身体の動きの教育も行うことで効率よいスイングを目指しましょう。