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スタッフコラム
「ゴルフボディを作る」

STAFF COLUMN

第188回 ゴルフスイングの勘違い 〜 体重移動 〜

こんにちは。トレーナーの谷崎です。今回は体重移動についてです。

野球やテニス、サッカーなど多くのスポーツで体重移動を行います。もちろんゴルフでも効率よくエネルギーをクラブヘッドに伝えるためには体重移動が必要だと考えます。

しかし、多くの方がこの体重移動の勘違いがあって、物理的な移動量をかなり多めに行う傾向にあります。特にバックスイング側の移動です。
この量が多すぎると左に移動する量も増やさなくてはいけなくなり、左に十分体重移動する前にインパクトを迎えてしまうなど、タイミングが合わなくなる可能性があります。
※右打ちの場合で書いています。

典型的な体重移動の勘違いとしては骨盤を左右へシフトしてしまう=スウェイがあります。

スウェイ例

良い例

骨盤が右へシフトすると、軸の傾きがアドレスの形と違う傾きになってしまうため、再現性の低いスイングになりがちです。上の写真のようにはっきりとスウェイしていなくても、正面からのスイング評価においてバックスイングでは骨盤がアドレスの位置と比較して1cmも右へ行かないのが理想ですので、わずかでもシフトすればそれは修正する必要があるでしょう。

軸を維持したまま骨盤をシフトせずに右股関節にしっかり体重を乗せるためには、つっかえ棒のようなイメージで、身体を支えるベクトルを変えないようにするのがポイントです。

上の写真のようにペン(つっかえ棒)が正しいポジションで支えていれば、多少重いものでも支えることができます。しかし、このボードに触れている部分がわずかでもずれたら支えることができなくなります。作用反作用の法則で重さがかかっている方向と、それを押し返す方向が正反対である必要があるからです。

このつっかえ棒のイメージがきちんとできている場合、いつでも左へ移動する準備ができているということですので、とてもスムーズに体重移動できます。

試しにバックスイングの形で左から、そして右から誰かに押してもらいましょう。
左から押されたときに、しっかり右足の内側(土踏まずから内腿にかけて)で踏ん張れていればよいです。
そして右から押されたときに簡単に左へ行ってしまうくらいで良いでしょう。
全く逆になってしまう場合は右股関節で体重を受け止められていない可能性が高いです。
そういう方は、まず右股関節で正しいベクトルで体重を支えるトレーニングをしましょう。

例えばサイドランジです。

写真のように、立った状態から足を横へ大きく踏み出して股関節を深く曲げて身体を支えます。そしてまた元の立つ姿勢まで戻ります。

それがうまくできるようになったら、その動きに回旋の動きをプラスするトレーニングをしましょう。

サイドランジツイスト
回旋の動きが入ると下の写真のように股関節内旋可動性が少ない人は膝も一緒に流れてしまって、正しいベクトルで体を支えられない場合があります。
正面から見たときにきちんと足関節、膝関節、股関節が一直線上にあることを確認しましょう。実際にやるときにはケガの予防のため正しいフォームでできているかトレーナー等に確認してください!

ゴルフスイングの改善やそれに必要な身体の動かし方をもっと具体的に知りたい方、今のスイングからステップアップしたい方に、トータルゴルフフィットネスのゴルフボディチェックをお勧めします。トレーナーがマンツーマンでゴルフに必要な身体の動きをチェック(12項目以上)、さらにゴルフコーチによるスイング分析を行って、身体とスイングの両方から課題を洗い出し、的確なアドバイスをさせて頂きます。

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谷崎 美樹写真

谷崎 美樹

トータルゴルフフィットネス所属パーソナルトレーナー
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、柔道整復師。
ファンクショナルトレーニングで効率よくゴルフボディを作ることを得意としており、プロゴルファーからアマチュアゴルファー、ジュニアゴルファーまで幅広く指導中。また整形外科でリハビリテーションを担当していた経験から痛みのある方へのトレーニング指導も行っている。自身もゴルフが好きでベストスコアは70台。

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