トータルゴルフフィットネス 管理栄養士の中島です。
今回は皆さんのゴルフパフォーマンスに影響を及ぼす身体の部位について、意外な部位をご紹介します。それが『爪』です。
爪が健康であり、適切な形や長さであることは指の感覚に関わります。また、爪に適切な圧がかかることで、握る、踏むといった動きを安定して行うことが可能です。不健康な爪は欠けたり、線が入っている、サイズが小さい、すぐ折れるといった特徴を持ちます。
では、なぜ爪が不健康になるのでしょう。外的な影響はもちろんありますが食べ物も重要です。爪の不健康には、いくつかの栄養素が不足している可能性があります。裏を返せば、栄養素の充足率(身体にとって必要な量を摂れているか)が爪で分かるのです。
ここからは、爪に必要な栄養素を4つご紹介します!
目次
1.たんぱく質
先日公開した第678回のコラムでは、筋肉を作る上で『たんぱく質』が材料となることをお伝えしました。また、このたんぱく質はアミノ酸を素に作られることも。今回のテーマである『爪』の主成分は『ケラチン』です。このケラチンは、複数のアミノ酸から成ります。つまり、爪の主要な構成成分であるケラチンもたんぱく質の一種なのです。
体内では筋肉、髪、爪、、、これら多くのものがたんぱく質を原料として作られます。体内のたんぱく質が不足した場合、どの部位から優先的に作り替えが行われるのかは未だ分かっていない部分が多いと言えます。しかし、多くの部位で材料となるからこそ、たんぱく質不足はその影響が全身に現れます。体内のどこかしらでたんぱく質が不足すると、爪を含めた体表にある部位において、私達の目に見える形で影響が現れるのです。
鉄分
鉄分の不足は爪の変形の原因になり得ます。鉄は体内で酸素を運ぶ役割を担います。鉄分が不足すると爪の先まで酸素が行き渡らず、爪の層によって成長するスピードにバラつきが出ます。このことが爪の割れや変形の原因になります。
鉄は主に赤身の肉類やレバー、あさりやさんまなどの魚介類などに豊富に含まれます。どれもたんぱく質が豊富な食材としても挙げられますので、一石二鳥です!
亜鉛
亜鉛は、先ほど挙げた爪の主成分であるケラチンの合成に必要な栄養素です。爪のみならず、筋肉や骨、臓器、脳、皮膚などさまざまな組織に存在します。タンパク質の生成以外にも酵素の働きをサポートする為、身体全体に必要です。
亜鉛は牡蠣やイワシなどの魚介類、牛肉などに豊富に含まれます。また、かぼちゃの種は食べる機会の少ない食材ですが、亜鉛を含むその他の微量栄養素も豊富に含むおすすめの食材です。私はナッツを食べる時に混ぜたり、ヨーグルトに乗せて食べます!
ビタミンC
ビタミンCは爪の強度を維持するコラーゲンの生成を助けます。コラーゲンは皮膚や骨、血管など多くの部位に必要であるにも関わらず、体内で合成することができません。また水溶性のビタミンであることから、体内に貯蓄することもできません。
イチゴやキウイフルーツなどの果物、ブロッコリーやパプリカなどの野菜類、じゃがいもなどの芋類にも豊富です。
最後に、これらの栄養素全てを豊富に含む料理について考えてみましょう。それは『レバニラ』です!レバーにはたんぱく質、鉄分、亜鉛が含まれます。また、ニラにはビタミンCが含まれますが、それ程多いとは言えません。デザートやおやつとして、キウイフルーツやイチゴを食べられるとより良いです!
それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。 TGFでは管理栄養士の中島が、皆様それぞれに適した摂取量をご提案させていただきます。是非館内またはホームページを含む各種SNS等からご相談ください!
引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!